『ナインパズル』キム・ダミ×ソン・ソック、旬なバディが美味なサスペンス韓ドラ

バディの関係変化が美味

ゴールデンウィークくらいから、韓ドラづいている。
最近では、ペ・ドゥナ女史観たさとサスペンス欲が相まって、『秘密の森』32話を連休に一気見。警察・検察・犯罪モードにスイッチが入っていたところに、ドン・ピシャーリ。

毎月、退会する勇気が少し足りなかったり、タイミングを忘却したりで月額を払い続けているディズニープラス(サブスク棚卸中)。今月分の元は取れたと思う!

キム・ダミとソン・ソック、最高のバディ。
好きです、『ナインパズル』。

序盤は全員怪しい。あと、個人的に50分で1話、助かる

 

俳優キム・ダミとソン・ソックをバディにして生まれる化学反応(これが世にいうケミってやつか)が、絶妙。なんでしょう、旬の季節に、旬のものを食べるのがいいみたいな論理も含めて。
そして、色恋にならない男女のバディというのは、いとをかし。趣があって、尊し。『秘密の森』のヨジンとシモク(こちら役名)も、そんな関係性だった。

そもそもこのバディ、10年前の事件における容疑者と刑事という、刑事側にしてみれば信頼度ゼロむしろマイナスからの関係からのスタート。中盤の5〜6話くらいで、その緊張感が徐々に変化して、物語に新たな展開が生まれていくところが良かった。居場所って大事。

脇を固める俳優陣やキャラクターも素敵で、イ・スンジュ先生、良かったな。その女、地味に気怠く、色気あり(?)。
漢江署の刑事おじさんたちも、おじさんスペシャルアソートパックという感じで味わい深かった。ハンセムより年上だけど後輩おじさんを演じる、サン刑事の哀愁とトボケ感よ。
わたしは、あまり韓国映画・ドラマに明るくなくて気づかなんだが、相当豪華なキャストが揃いに揃っていた模様。

ラストまで犯人が誰かわからない or 謎が見事に全回収されるようなタイプのドラマではなかったけれど、洒落た雰囲気や遊び心があって、十分楽しめました。

グッとくる美術

殺人事件の舞台となったホテルのインテリアや色彩、ハンセムの住んでいる部屋、観葉植物(少し意外)や雑貨、某氏のイカれたアンティーク部屋。暗い色調の中で、物語を魅力的に彩る美術まわりがとても美しくて、そこらへんも洒落た雰囲気に大きく貢献していたと思う。
主人公2人のファッションも、オマージュが含まれていて目に楽しい。イナちゃんはコナンみたいにも見えた。

この、キーカラーになる赤を効かせたビジュアルもかっこいい…(ので、イラストも赤黒にしてみました)

 

キム・ダミ&ソン・ソックのインタビュー。美術周りについても触れられていて面白かった。なるほど、アメリカサスペンスを韓国でやるためのリアリティ…!

次は、同じくユン・ジョンビン監督の『ナルコの神』を観てみようかしら。南米の麻薬カルテルで実話を基にしているとか、そもそもの設定がそそるわ(今更感。かなり前にだいぶ話題になっていた記憶)。